【海賊とよばれた男】は実話!実在モデルは出光興産創立者・出光佐三!
百田尚樹さんのベストセラー小説、【海賊とよばれた男】の実在のモデルは、出光興産の創立者・出光佐三さんです。
実在の人物をモデルとした作品だと、その人物について『実際はどんな人だったんだろう?』という事が気になりませんか?
なので今回は、その出光佐三さんについて紹介していきたいと思います!
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【海賊とよばれた男】は実話で、モデルは出光佐三!
画像引用元:http://www.bs-j.co.jp/rirekisyo/56.html
出光佐三さんは、あの有名な出光興産の創業者なんですね。
私は、出光っていえば、『ガソリンスタンド!』って真っ先に浮かびます。
こんな無知な私でも『出光』って名前は知ってますし、(そりゃそうか^^;)
日本有数の大企業ですよね。
その有名な会社を作った出光佐三さんは、1885年8月22日、明治時代の生まれなんです。
出光佐三さんが卒業した大学は、現在の神戸大学!(賢い!)
その後出光佐三さんは、神戸で小麦粉と石油、機械油を扱う酒井商店に丁稚として、入店(就職)しました。
『丁稚(でっち)』というのは、江戸時代には多かったんですが、要は職人の元で働く『弟子(でし)や子弟(してい)』という事ですね。
そんな出光佐三さんの事を学友は、「お前は気違いだ。学校のつらよごしだ」と非難したといいます。
なんでも当時は、『同校の卒業生は海運会社の社員に就職するのが普通』という環境だったそうで。。。
でも、なんでも周りと同じ様にするとか、同じ考え方にする。といった生き方からは、なかなか新しい事って生まれないんだろうなぁと思うんです。
周りにどんな事を言われ様が、自分の生きたい様に生きる。そして、夢に向かって行動する。
それこそが、成功への道なのかもしれませんね。
出光佐三が出光興産を創立するキッカケは?
http://www.idemitsu.co.jp/company/history/founder/monthly/index.html
働きながら出光佐三さんは、資産家の日田重太郎さんの息子の家庭教師もしていたんですが、その資産家の日田重太郎さんが別荘を売却して得た金額の一部、6,000円を出光佐三さんが頂いたというんです。
そのお金で、出光佐三さんは独立を果たしました。
25歳の時です。
一応、日田重太郎さんの援助には条件がありました。
『このお金は、返さなくてもいい。利子もいらない。事業の報告もいらない。好きに使え。』
『ただ、独立するなら貫徹する事。』
『兄弟仲良く暮らしてくれ。』
といった条件。
(なんという、簡単な条件でしょう。羨ましい・・・・(*´ω`*) )
そのお金を元に福岡県門司市に『出光商会』を設立。
出光佐三さんは、日本石油の特約店として機械油を扱う事になり、石油エンジニアとして大企業へ発展させていきました。
しかし、出光佐三さんにお金を貸した。。。じゃなく、あげた。という、太っ腹の日田重太郎さん。
なんの恩義もないのに、出光佐三さんの『独立したい。』という思いを知ったというだけで、この行動なんて。。。驚かされます。
相当な資産家だったという日田重太郎さんは、30代前半で、すでに隠居生活といった暮らしだったそうです。
お金を出光佐三さんに渡した事により、『死に金』を『生きた金』に変えた。という気持ちになれた様ですね。
でも、本当にこのお金が無かったら出光興産はこの世に無かったかもしれないですからね。
いろんな逆境を乗り越えながら出光佐三さんは、1981年3月7日にこの世を去りました。(享年95歳)
こちらは、日田重太郎さんについての参考記事です!
1度しかない人生、自分の理想を貫く生き方をする。っていうのは言葉では簡単ですが、本当に大変な事だと思うんです。
そんな人生を生きてきた出光佐三さんって本当にすごい人だなぁと思いますね。
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出光佐三と日章丸事件
画像引用元:https://www.jasnaoe.or.jp/mailnews/west/027/article03.html
1953年出光興産社長の出光佐三さんは、石油を国有化したイギリスと抗争中のイランへ日章丸二世を極秘裏に差し向けました。
当時イランは独立していたものの、石油資源はイギリスの資本の元にあり、イラン国庫にも国民にも利潤が十分に回らない状態でした。
出光佐三さんは、そんなイランからガソリンや軽油(約2万2千kg)を積んだ日章丸二世を川崎港へ帰港させる事に成功したんです。
この事件は、当時日章丸二世がイランに到着した時点で世界中のマスメディアに報道されたそうです。
武装を持たない一民間企業が、当時世界第2位の海軍力を持っていたイギリス海軍に『喧嘩を売った事件』として、日本では新聞の一面で報道されました。
日本も第2次世界大戦後は、アメリカ、イギリス等の連合国による占領を受けていましたので、石油も独自のルートで自由に輸入出来ず、経済発展への足かせとなっていました。
そういった事もあり、イギリスと対立しているイランに目をつけ、出光佐三さんはこの計画を実行させたのです。
日章丸二世が川崎港に帰港した後、裁判となりましたが出光興産側の勝利で終わったそうです。
これが、世界的に石油の自由な貿易が始まるキッカケとなったので、出光佐三さんの名前が有名になったのは言うまでもありません。
これが、有名な日章丸事件です。
こちらの記事も参考にどうぞ!
こんなすごい人物が実在していたのですから小説にもなりますよね。
百田尚樹さんの小説『海賊とよばれた男』は、出光佐三さんを主人公、『国岡鐡造』として描かれています。
そして、映画は岡田准一さんが演じています。
感動的なストーリーなので、小説でもいいし映画でもいいので、日本の歴史について触れてみるのも良いと思いますよ。
出光興産の創立者、出光佐三さんの人生をまとめた記事はこちらです。↓
小説【海賊とよばれた男】実在モデルの主人公、出光佐三の生き方!
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