【海賊とよばれた男】の日田重太郎は実在モデルで実話なの?
百田尚樹さんの小説『海賊とよばれた男』ですが、実在モデルが何人かいます。
その中でも日田重太郎さんという人物は、物語の中でもすごく重要な人物で、実在しているとは思えないスケールの大きな事をやってのけます。
実話の部分とそうでない部分があるのはもちろんですが、基本的には実話なんですよね。
話を知れば知る程、昔の人ってすごいなぁと思います。
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【海賊とよばれた男】のモデルとなった実在する人物って?
小説『海賊とよばれた男』のお話の中で、実在する人物としてモデルとなった方は何人いるんでしょうか?
基本、国岡商店の関係者以外は、実名で書かれているという事ですが・・・
解っている人達だけ書いてみますね。
◎ 国岡鐵造
主人公。モデルは出光興産の創業者、出光佐三。
◎ 国岡徳三郎
主人公の父。モデルは出光藤六。
◎ 国岡稲子
主人公の母。モデルは出光千代。
◎ 国岡達吉
主人公の弟。モデルは新出光の創業者、出光弘。
◎ 国岡正明
主人公の15歳下の弟。モデルは出光興産二代目社長、出光計助。
◎ 国岡昭一
主人公の息子。モデルは出光興産五代目社長、出光昭介。
◎ 東雲忠司
国岡商店の店員。モデルは出光興産三代目社長、石田正賓。
◎ 武知甲太郎
国岡商店の店員。モデルは出光興産専務、手島治雄。
◎ 藤本壮平
国岡商店の店員。モデルは海軍大佐の長井弘介。
◎ 日田重太郎
資産家。(実名)
◎ ジョン・F・アイソ
GHQ法務局少佐。(実名)
◎ 人見孝
後の、電気事業連合会副会長。(実名)
◎ 鳥川卓巳
日邦石油社長。モデルは日本石油。
◎ 玉置敬三
後の、東京芝浦電気会長。(実名)
◎ 新田辰夫
日章丸の船長。(実名)
◎ 池田勇人
通商産業大臣。後の、首相。(実名)
◎ 三木武夫
通商産業大臣。後の、首相。(実名)
◎ 柳井恒夫
国際弁護士。元外務官僚。(実名)
と、これだけ実在のモデルがいたんですね。
国岡商店の関係者以外は、ほとんど実名で登場してるのもビックリな感じですが。。。
自分の事が書かれている小説なんて、なんだか羨ましいなぁと思うのは私だけでしょうか。(*´ω`*)
【海賊とよばれた男】は、全て実話?
百田尚樹さんいわく
この作品は「小説」という形を取っていますが、登場人物はすべて実在しました。そしてここに描かれた出来事は本当にあったことです。この奇跡のような英雄たちの物語が、一人でも多くの日本人に届くことを心から願っています。
とおっしゃってますので、事実を小説という形で伝えているといった事みたいですね。
ネット上では、『脚色が多すぎる!』
なんていう話も飛び交ってますが、もちろん脚色しないと小説として面白くないじゃん!と、私としては思いますが。。。
ですので、実話の中にも脚色が入っている。と思いながら読んだ方が納得いくんではないでしょうか?
しかし。。。
この小説に出てくる『日田重太郎』さん。
結構皆さんびっくりされてるんですよね。
だって、出光佐三さんをそこまで信頼するなんて・・・・
っていうか、信頼する大きな理由ってものが、あんま解んね~・・・
って思うからびっくりするんですよね。
直感的に『こいつは成功する。日本を変えれる!』なんちゅう自信たっぷりの考え方は、本の中でだけっしょ?
って思いますもんね。
実在する人物って事に関して『疑惑』まで飛び交ってるのも解る気がしますが・・・・
では、その疑惑人物として注目を浴びている『日田重太郎』さんについて紹介したいと思います。
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【海賊とよばれた男】日田重太郎ってどんな人物?
そして、この物語に無くてはならない人物といえば『日田重太郎』さん。
日田重太郎さんの援助により、主人公の『国岡鐵造』が出光商店を大企業にさせる事に成功したと言っても過言ではないんですよね。
日田重太郎さんは、淡路島にある資産家の養子で莫大な資産を持っていました。
最高学府を出ながらも、『酒井商会』という従業員3人程の小さな店で丁稚(でっち)から始めた国岡鐡造に関心を持った日田重太郎さん。
主人公の国岡鐡造(出光佐三)とは、何か似ていた部分もあったんでしょうね。
神社仏閣を巡拝するといった事が趣味の日田重太郎さんは、宗像神社を無条件に尊崇する国岡鐡造にすっかり惚れ込んだと言います。
国岡鐡造と知り合うキッカケは、国岡鐡造の父の仕事がうまくいかなくなり、仕送りもしてもらえない為に始めた家庭教師。
その家庭教師として教えた子供の親が日田重太郎さんだったという事です。
国岡鐡造が独立をしたいという気持ちを見抜いており、日田重太郎さん側から出資を頼んだと言います。
『京都にある家が売れたんで、そのうち6千円程君にあげようと思う』といった事を口にするんです。
6千円て・・・・
と、今なら思う額ですが(当たり前か^^;)
え~と、現在のお金の価値からすると・・・・6~8千万円位になる様ですね。(すごい!)
一応、日田重太郎さんからの条件ってものがありました。
◎ このお金はあげるのだから、返す必要は無い。
◎ 従業員も皆、家族と思って仲良くやる事。
◎ この事は誰にも言わない事。
かっこいい~!(*´ω`*)
でも、日田重太郎さんの親戚からは、後に非難を浴びていたそうです。
見ず知らずの男に、そんな大金つぎ込みやがって!ってな感じなんでしょうね。周りとしたら・・・
そんな中、日田重太郎さんは信念を曲げる事無く、国岡鐡造を信じきっていたそうです。
でも実はですね、そのお金も3年で底をついてしまうんですよね。
(これっ!国岡鐡造めっ!)・・・・と、すいません。^^;
私なら『くそ~、見込み違いやったわ・・・金もったいなかった・・・』なんて思いそうですが、日田重太郎さんは、
『3年で駄目なら5年、5年で駄目なら10年と、なぜ頑張らない。
幸い、神戸にまだ私の家は残っている。それを売れば当面の資金には困らんだろう』
と言ってのけたんですよね!
国岡鐡造も、これ程までして自分を信じ、期待してくれる人物は他にいないと思い、そこから這い上がるんです。
やっぱ、お金だけじゃないんでしょうね。
心を動かす!
これに尽きるんだと思いますね。
成功するというのは。。。
資産家だしお金がたくさんあるから出来たんでしょ。と思う方もいるかもしれませんが、この日田重太郎さんは親戚から『出光と関係を断ち切って欲しい』と何度も言われていたそうです。
ですが、日田重太郎さんは、『出光となら無一文になってもいい!』とまで言い放っていたそうですからね。
『お金余裕あるし、ま、ええか。。。』的な感じじゃないですわね。。。
と、そんな日田重太郎さんに感動した今日この頃でした。
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